ナルコレプシーには以下の症状があります。
◆昼間の激しい睡魔 自分の意思に関係なく、どんなに緊張を強いられている状況でも 耐えがたい眠気に襲われて眠り込んでしまいます。
30分ほど眠った後でスッキリと目覚めますが、再び睡魔に襲われます。 こういった状況が数年間続くこともあります。
◆睡眠麻痺(金縛り) 覚醒と睡眠の移行期に、全身の脱力状態が起きる症状です。 いわゆる金縛り状態のことなのですが、 もう一つの特徴である「幻覚」と一緒に症状が出ることが多いようです。
◆入眠時幻覚 眠りについて直後に恐ろしい夢を見たり、 リアル感のある恐怖体験のようなものを体感します。
・妖怪やヘビが襲ってくる ・幽霊または悪魔のようなものが出てきて身体を圧迫されるなど
◆情動脱力発作 頬、アゴ、腰、膝などの周辺の筋肉が突然ゆるむ症状です。 突然頭を支えられなくなったり、膝がカクッとなって力が抜けたり、発作的に倒れ込んだりするなどの症状が一瞬・もしくは数分続きます。
◆精神面の弛緩 ナルコレプシーを発症して、怠け者とレッテルを貼られるうちに、 長所とも短所ともとれる性格に変化します。「ナルコレプトイド性格」と言います。
〇ナルコレプトイド性格の特徴 ・親しみやすい ・人がいい ・自己主張が少ない ・諦めやすい ・張りがない
◆自動症 眠っていた訳でもないのに、数分から数十分間意識がない状態を指します。
◆夜間熟睡困難 ナルコレプシー患者さんは、寝付きはいいのですが 頻繁に目が覚めるなど熟睡することができません。 また、夢を見たり寝言を繰り返し、浅い眠りが持続します。
ナルコレプシーは上記のような厄介な症状に加えて、
糖尿病・多汗症・頭痛・肥満を合併症として引き起し、 高齢者や肥満の方であれば睡眠時無呼吸症候群まで合併症として発症することがあります。
⇒ナルコレプシーの症状 |